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薬剤併用治療は大うつ病障害の寛解率を倍加する
2010-01-21 19:51:11 -0400 (ロイターヘルス)発

By Rob Goodier

ニューヨーク(ロイターヘルス) - 抑うつ状態の治療を単剤の替わりに2剤併用でおこなうことで、副作用を増やすことなく症状の寛解率を2倍以上にすることが可能であることを、研究が示している。

大うつ病障害の治療の現行基準は、まず単剤療法で治療する、というものであるが、本研究結果は、2種類の抗うつ薬を用いた第一選択治療が、より良い成果をもたらす可能性があることを示唆している、と本報告の著者らは述べている。

いずれの抗うつ薬も単独で用いられた場合、寛解の可能性はわずか1/3である、と主著者であるUniversity of Ottawa's Institute of Mental Health ResearchのDr. Pierre Blierは述べた。「私が常に主張してきたのは、より積極的に、かつ迅速に人々を治療しようということである」

新聞広告を通して、Dr. Blierらは大うつ病障害のDSM-W基準を満たす患者105名を募集した。患者は、フルオキセチン20mg/日の単剤療法群、またはフルオキセチン20mg/日とミルタザピン30mg/日の併用療法群、徐放性ベンラファキシン225mg/日とミルタザピン30mg/日の併用療法群、またはブプロピオン150mg/日とミルタザピン30mg/日の併用療法群に無作為に割り付けられた。

American Journal of Psychiatry誌2009年12月15日オンライン版の記事の中で研究者らは、治療の奏効率は各群間で同程度であったことを報告している。

しかし、ハミルトンうつ病評価尺度の7以下のスコアとして定義される寛解率は、フルオキセチン単剤療法群で25%、ミルタザピンとベンラファキシの併用療法群で58%、ミルタザピンとフルオキセチンの併用療法群で52%、およびミルタザピンとブプロピオンの併用療法群で46%であった。

安静座位収縮期血圧または脈拍において有意な変化がなかったことが、本研究により報告されている。ミルタザピンは体重増加と関係があり、同薬を服用した患者は体重が増加した、と同著者らは述べている。

「治療が著明に奏効した患者において、1種類の薬剤における二重盲検の中断は、症例の約40%で再発をもたらした」と同氏らは報告している。

「どの患者を初めから併用療法で治療すれば改善するのかを見極めるのは、医療現場にとって実に難題であると私は考えている」とUniversity Health Network(トロント)の精神科医長のDr. Sydney Kennedyは述べた。同氏は本研究に関与していない。

Dr. Blierの研究集団は小規模であるが、本研究はさらに大規模な試験への道を開く可能性がある、と同氏は補足した。

実際、大規模な2件の研究が進行中であり、いずれもNational Institutes of Mental Healthによる資金援助を受けており、結果はおそらく1年以内に出ると見込んでいる。

本研究は、ミルタザピン(レメロン)の製造元であるOrganon Pharmaceuticals社の資金援助によるものである。
Am J Psychiatry 2009.